プレスリリース

PRESS RELEASE

「SORACOM Air for セルラー」において API経由のSMS送信を可能にする新機能の提供を開始

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー(グローバル向け Air SIM)」において、新たに API 経由でプログラマブルに SMS を送信することができる 機能を提供開始します。

SMS(Short Message Services)は、携帯電話通信網内に接続する機器に対し、テキストメッセージを送ることができる機能です。IoT システムの用途では、SMS を、スリープモードになっている機器の起動や各種設定情報の投入、また IoT 機器からのデータやアラートの送信などで利用されています。しかし、基本的に携帯電話通信網内に接続する機器同士で送ることを想定されており、外部のサーバーからメッセージ送信をするためには、対応のソリューションを利用する必要がありました。

この度ソラコムが提供開始する SMS 機能は、API コールで SMS を送ることができます。これにより、携帯電話通信網外のサーバーからも、Air SIM が挿入されている IoT 機器に対して SMS を送信したり、プログラムに組み込んで送信を自動化することが可能になります。なお、本機能は予め認証を行った「SORACOM」の API 経由で、お客様のアカウントが保有している SIM 宛しか利用できないため、外部からの SMS による不正アクセスを防ぎ、セキュアな SMS 機能利用が可能となります。

また、IoT デバイスから外部サーバーへの SMS 送信も可能です。送信されたデータはデータ転送支援サービス「SORACOM Beam」やクラウドリソースアダプタ「SORACOM Funnel」、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」などのサービスと組み合わせてご利用いただくことで、簡単にお客様のサーバーへ送信、蓄積することができます。さらに、お客様のアカウントが保有しているSIMが挿入されているデバイス間において、SMSを相互に送受信することも可能です。

株式会社ソラコムは、お客様のニーズに応え、テクノロジーイノベーションと、継続的な運用効率化の取り組みにより、「SORACOM」プラットフォームをより多くの企業や個人に使いやすく展開することで、より多くの IoT 事例の創出に貢献していきます。

「SORACOM Air for セルラー(グローバル向け Air SIM)」SMS 機能 詳細:

1.サービス開始日

2017年10月11日(水)AM10:00より提供開始

2.詳細

  • 「SORACOM」API コールでサーバーから SMS を送信
  • IoT デバイスから送信された SMS を、「SORACOM Beam」、「SORACOM Funnel」、「SORACOM Harvest」で連携、お客様のサーバーにデータ送信、蓄積
  • IoTデバイス間で、SMSを送受信

※ SORACOM Air for セルラー(グローバル向け Air SIM)でのみご利用いただけます。
※ SORACOM Air for セルラー(日本向け Air SIM)ではご利用になれません。

3.料金

  • Private β版としての提供期間中は無料

4.利用方法

  • SORACOM Air for セルラー(グローバル向け)を IoT 機器に設定
  • SORACOM のウェブコンソールで、SMS 機能を ON にする
  • サーバー側から API で SMS を送信

SORACOM User Console SMS機能

5 .ウェブサイト

サービス詳細 URLhttps://soracom.jp/services/air/cellular/
料金詳細 URLhttps://soracom.jp/services/air/cellular/price_iot_sim/

■ Private Beta 版をご利用いただいた企業からのエンドースメント

オプテックス株式会社

防犯用センサ、自動ドアセンサ、LED 調光など、センサ技術で安全・安心・快適な社会づくりの実現に向けたセンシングソリューションを提供しています。当社の既存製品をすぐにソリューションとして提供できるようにするには ゲートウェイデバイスの活用が必要不可欠です。しかしながら、ゲートウェイを活用するには本来のアプリケーション機能以外にも様々な機能(障害検出、死活監視など)を構築しなければ安定的な稼働は難しいです。
ゲートウェイデバイスは SMS 機能が組み込まれており、また、携帯網の状況次第では、SMSメッセージで、起動をかけないと通信が確立できない場合や、不具合発生時、SMS メッセージにより、ハードウエア的に本体をリセットさせソフトウェアを再起動させてたりするケースがあります。
本機能追加により SORACOM APIを使って簡単にデバイスへ SMS 送信ができ、携帯電話通信網を使ったゲートウェイのメンテナンス機能をセキュアに構 築することが可能となり、これを活用したより良いソリューションを提供してまいります。

株式会社KYOSO

株式会社KYOSO はSORACOMの SMS 送信機能リリースを歓迎いたします。
当社が提供する IoT サービス「IoT.kyoto」では、多くのお客様にグローバル向けも含めエンタープライズ IoT システムを提供しておりますが、IoT デバイスはときに再起動をかけざるを得ないというケースがあります。そんなとき、IP 通信では無反応でも SMS であれば反応する場合があり、SMS機能での再起動を実施しています。
「IoT.kyoto」ではこれまで外部サービスを利用することで、システム上での SMS ハンドリングを実現していましたが、SORACOM API からセキュアにSMSを扱えるようになることで、よりシンプルにシステム設計できるようになることを嬉しく思っています。今後もユーザ目線に立った機能追加を楽しみにしております。

メカトラックス株式会社

メカトラックス株式会社は、SORACOM Air for セルラーにおけるAPI経由のSMS送信機能のリリースを心より歓迎します。弊社はラズパイ用3G通信モジュール「3GPi」ならびに同電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi」を製造・販売しており、数多くのユーザに利用いただいています。これらは連携使用により、電源停止状態のラズパイをSMS着信から任意の日時で起動することが可能でしたが、これまでSMS着信制限をもつSIMの入手が困難だった為、弊社でも積極的な機能アピールは実施していませんでした。本リリースにより、ユーザは任意のタイミングで遠隔地にあるラズパイの電源ON/OFFができ、クラウド側での処理と併用することで様々な計測や処理の自動化も容易に可能となり、利便性は飛躍的に高まると考えています。これからも弊社ラズベリーパイ周辺機器とSORACOMの連携を深めることにより、ユーザーの皆様に新しい価値を提供してまいります。


■会社概要
会社名 株式会社ソラコム
代表取締役社長 玉川憲
本社 東京都世田谷区玉川四丁目5番6号尾嶋ビル3F
資本金 37億2755万4044円(資本準備金含む)
ウェブサイトhttps://soracom.jp/

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム 広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

お問い合わせ