プレスリリース

PRESS RELEASE

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」に2つの新サービスを追加 仮想専用線接続サービス、デバイスLAN接続サービスを7月13日提供開始

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT通信 プラットフォーム「SORACOM」において、ネットワークセキュリティを強化する仮想専用線接続サービス「SORACOM Door」と、デバイスへのリモートアクセスを可能にするデバイスLAN接続サービス「SORACOM Gate」の、2つの新サービスを、7月13日(水)より提供開始します。

「SORACOM」は、2015年9月に提供開始された IoT デバイスに最適化され、少ない初期投資で、データ利用量に応じた料金体系で用いることができる IoT 通信プラットフォームです。SIM カードを提供しモバイルデータ通信を可能にする「SORACOM Air」、セキュアなデータ転送を支援する「SORACOM Beam」、プライベートネットワークで接続する「SORACOM Canal」をはじめとした6つのサービスを提供しています。

「SORACOM Door」は、プライベート接続サービス「SORACOM Canal」、専用線接続サービス「SORACOM Direct」に続く、ネットワークセキュリティを強化するサービスです。「SORACOM Door」により、お客様は、新たに物理専用線を用意することなく、仮想専用線(以下、VPN)接続経由で、SIM カード(SORACOM Air)を利用するデバイスからお客様のシステムまでを、セキュアにプライベートネットワークで接続する方法を選択することが可能になります。

「SORACOM Gate」は、お客様システムからデバイスへのリモートアクセスを、まるで LAN のようにプライベートアドレスでセキュアに直接接続するサービスです。これにより、お客様は、リモートから遠隔地に設置されたデバイス上のプログラムのメンテナンスや、同じプライベートネットワークに属するデバイス間の直接接続を、セキュアに実現することができます。

「SORACOM Door」  〜仮想専用線接続サービス〜

「SORACOM Door」 は、「SORACOM」プラットフォームとお客様のシステムを Amazon Web Services(以下、AWS)が提供する VPN 接続機能を使用して外部システムと接続するサービスです。

「SORACOM Door」を利用することで、物理専用線を準備することなく、「SORACOM Air」で接続されたデバイスから、お客様のシステムへのトラフィックを、VPN で、セキュアに直接ルーティングすることができます。また、「SORACOM Direct」と合わせてご利用頂くことで、専用線と VPN を組み合わせた冗長構成を構築することも可能となります。

SORACOM_Door

詳細: https://soracom.jp/services/door

「SORACOM Gate」 〜デバイスLAN接続サービス〜

「SORACOM Gate」 は、「SORACOM Air」を挿してある IoT デバイスとお客様のシステムをプライベートネットワークに参加させることで、お客様のシステムからセキュアに、リモートアクセス・リモートメンテナンスを可能にするサービスです。

お客様は、クラウド上のSORACOMに Virtual Private Gateway(以下、VPG)を作成し、仮想 Layer2 接続します。「SORACOM」のプライベートネットワーク接続サービスを利用してセキュアに接続し、VXLAN を用いてお客様システムと「SORACOM」を接続します。同一の VPG につながった「SORACOM Air」で接続されたデバイス群とお客様システムを、同じプライベートアドレスのサブネットに参加させることができます。これにより、デバイス側にグローバルアドレスを持たせることなく、プライベートアドレスでお客様システムからデバイスへのアクセスが可能となります。また、本サービスを用いて、同じ VPG につながったデバイス間の接続も可能です。

SORACOM_Gate

詳細: https://soracom.jp/services/gate


プライベートベータ版をお試しいただいたお客様からのエンドースメントのご紹介

すでに新サービスをご検証頂いた各社様に、以下のエンドースメントをいただいています。

「SORACOM Door」

■株式会社小森コーポレーション
株式会社小森コーポレーション様には、ヨーロッパでの商業用印刷機械のマシンログデータの送信において、「SORACOM AirGlobal」と「SORACOM Door」を検証いただきました。

株式会社小森コーポレーションは、このたびの、「SORACOM Door」の提供開始を心より歓迎いたします。弊社では、印刷工場などで利用される商業用印刷機械を提供しており、その提供先は海外にも及びます。新しくサービス提供された「SORACOM Air Global」と、「SORACOM Door」を用い、オランダ・アムステルダムに設置された商業用印刷機械のログデータを、アメリカのデータセンターまでデータ送信・格納しています。この機能により、グローバル拠点からのデータ送信をセキュアかつスピーディに実現しています。「SORACOM Door」の活用が、当社のビジネスにおける IoT 戦略を更に推進し、ひいては当社製品をご利用になるお客様への新たな価値提供につながると期待しています。

株式会社小森コーポレーション 取締役 兼 執行役員 経営企画室長 梶田 英治様

「SORACOM Gate」

■株式会社アロバ
株式会社アロバ様には、ネットワークカメラソリューション「アロバビュー」を活用したソリューションにおいて「SORACOM Gate」を検証いただきました。

株式会社アロバは、この度の株式会社ソラコムの新サービス「SORACOM Gate」の提供開始を心より歓迎いたします。

当社のネットワークカメラソリューション「アロバビュー」では、クライアントPCからネットワークカメラ等の外部機器を遠隔制御することができます。しかし、インターネットを介してネットワークカメラに接続させる場合、一般的にはカメラ側のルーターにグローバルIPアドレス、または Dynamic DNS サービスを利用する必要がありますが、いずれについてもコスト、およびセキュリティの課題が生じます。今回は「SORACOM Gate」を利用することで、グローバルIPアドレス、Dynamic DNS のいずれも使うことなくインターネットを介した接続を可能とし、コスト、セキュリティの両課題をまとめてクリアすることに成功しました。

アロバは、引き続き、「SORACOM Air」とアロバビューの組み合わせで、さまざまな業界、用途に最適なソリューションを提供し、お客様のビジネスや暮らしをより便利で豊かなものにしていきたいと考えています。

株式会社アロバ 代表取締役社長 白砂 晃 様

■株式会社ケイズデザインラボ
株式会社ケイズデザインラボ様には、切削加工機「「3D-Mill K-650」のリモートアクセス、リモートメンテナンス機能において「SORACOM Gate」をご利用いただきました。

株式会社ケイズデザインラボは、「SORACOM Gate」のサービス提供開始を心よりお喜び申し上げます。 切削加工機「3D-Mill K-650」は、3Dプリンタの次のアドバンスツールとして精度・使い勝手にこだわり開発しました。「3D-Mill K-650」では、「SORACOM Air」と「SORACOM Gate」を利用して、例えばユーザーに貸出しした操作用タブレット等から、切削加工機の UI になっているタブレットにセキュアな通信でアクセスし、リモートから切削加工機内部の状況をモニタリング、必要に応じて操作・調整することを可能にします。

「3D-Mill K-650」が、切削加工という技術との出会いや見直すきっかけとなり、通信サービスを用いた切削加工機ならではの自由度を生かした新しいものづくりに挑戦してもらえればと思っています。

株式会社ケイズデザインラボ 代表取締役 原 雄司氏


■会社概要
会社名 株式会社ソラコム
代表取締役社長 玉川憲
本社 東京都世田谷区玉川四丁目5番6号尾嶋ビル3F
資本金 37億2755万4044円(資本準備金含む)
ウェブサイトhttps://soracom.jp/

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム  広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

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